Gitでやらかした話|git reset --hardで全てを失ったあの日の夜【実録】
公開日: 2025-11-20
エンジニアなら誰しも一つや二つ、思い出すだけで冷や汗が吹き出すような「やらかした」経験を持っているものです。 今日は、そんな僕の数ある失敗談の中から、特に忘れられない、Gitにまつわる一夜の出来事をお話ししようと思います。
それは、僕がまだ駆け出しのエンジニアだった頃。クライアントへの納品を翌日に控えた、深夜のことでした。 ある機能を実装中、コードがぐちゃぐちゃになり、収拾がつかなくなってしまったのです。 「そうだ、Gitには過去に戻る魔法があったはずだ!」 浅はかな知識で、僕はネットで見つけた呪文を、何の疑いもなくターミナルに打ち込みました。
git reset --hard HEAD
その瞬間、数時間に及ぶ僕の格闘の成果は、跡形もなく消え去りました。コミットしていなかった、全てのコードと共に…。 血の気が引き、頭が真っ白になる感覚を、今でも鮮明に覚えています。
😱 git reset --hard の本当の恐ろしさ
git reset --hardは、確かに過去のコミット時点にプロジェクトを完全に戻す、強力なコマンドです。 しかし、その「完全に戻す」という意味を、当時の僕は履き違えていました。
--hardオプションの非情な現実
このオプションは、指定したコミット以降の全ての変更履歴を消し去るだけでなく、まだコミットしていない、作業中の全ての変更(ワーキングディレクトリの変更)をも、問答無用で破棄します。
つまり、セーブしていないゲームのデータが消えるのと同じ。いや、それ以上に非情な形で、あなたのコードは「なかったこと」にされるのです。
こまめにコミットする習慣がなかった僕は、まさにこの最悪の罠にハマりました。 深夜のオフィスで一人、絶望の淵に立たされたのです。
💡 絶望の淵の救世主:git reflog
もう一度、数時間かけて同じコードを書き直すしかないのか…。 諦めかけたその時、藁にもすがる思いで検索した僕の目に、一つのコマンドが飛び込んできました。 それがgit reflogです。
git logがコミットの歴史しか見せてくれないのに対し、git reflog(リファレンスログ)は、commitだけでなく、resetやcheckoutなど、あなたがこれまで行ってきた全ての操作の履歴を記録してくれています。 それは、Gitの「タイムマシン」の、さらに裏側に隠された「操作記録室」のようなものです。
失われた時間を取り戻す、復活の呪文
ターミナルにgit reflogと打ち込むと、そこには僕の絶望的な操作の記録が残っていました。
$ git reflog
a1b2c3d HEAD@{0}: reset: moving to HEAD
f4e5d6c HEAD@{1}: commit: 新機能の途中まで実装
...
HEAD@{1}の行にあるf4e5d6c!これが、僕がresetする直前の、最後のコミットのハッシュ値です! これさえ分かれば、もう一度resetを使って、歴史を書き換えることができます。
# あの絶望の瞬間に戻るのではなく、「その一つ前」のコミットに戻る!
git reset --hard f4e5d6c
Enterキーを押した瞬間、エディタ上で消えていたはずのファイルたちが、まるで何事もなかったかのように蘇りました。 (もちろん、最後のコミットからresetするまでの間に書いたコードは戻ってきません。しかし、全てを失うよりは遥かにマシでした)
🤖 AIに、Gitの「複雑な呪文」を翻訳させる
git resetには--soft, --mixed, --hardといったオプションがあり、git reflogやgit cherry-pickなど、Gitには強力で、しかし少し難解なコマンドがたくさんあります。 これらのコマンドの正確な意味や副作用を理解しないまま使うのは、説明書を読まずに時限爆弾を解除しようとするようなものです。
もし、あなたがネットで見つけたGitのコマンドの意味に少しでも不安を感じたら、ぜひAIコード解説ツール「SerchCode Pro」に、そのコマンドを貼り付けてみてください。
AIは、git reset --hard HEADというコマンドが、ワーキングディレクトリ、ステージングエリア、そしてコミット履歴の3つに対して、それぞれどのような影響を与えるのかを、危険度と共に、具体的に解説してくれます。 AIは、あなたが危険な呪文を唱える前に、その効果とリスクを教えてくれる、頼れる「魔法指南役」になるのです。
まとめ:失敗から学んだ、3つの教訓
あの眠れない夜から、僕は3つの重要な教訓を学びました。
- こまめにコミットする: 作業のキリが良いところでは、完璧でなくてもいいから、とにかくgit commitする。それが最強のセーブポイントになる。
- 意味を理解せず、コピペしない: 特に--hardのような、破壊的な変更を伴うコマンドは、その意味を完全に理解してから実行する。
- git reflogを覚えておく: 本当に絶望的な状況に陥っても、まだ希望は残されている。このコマンドは、いつか必ずあなたを救ってくれる。
失敗は、最高の教師です。 僕のこの情けない失敗談が、あなたの未来の「やらかし」を一つでも防ぐことができれば、あの日の僕も少しは報われるというものです。
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