未経験からエンジニア転職を成功させる、たった一つの「本質」
公開日: 2025年9月22日
僕が未経験からエンジニア転職活動をしていた時のことです。 自信満々でスクールの最終課題(フリマアプリ)をポートフォリオとして提出した面接で、面接官にこう言われました。
「これ、スクールの教材通りに作っただけですか? あなたなりの工夫はどこにありますか?」
頭が真っ白になりました。「え、ちゃんと動くものを作ったのに...」 結果はもちろん不採用。
その後、なんとかエンジニアになり、今度は自分が「採用する側」の面接官を経験して初めて、あの時の面接官の言葉の意味が痛いほど分かりました。
今日は、採用される側とする側、両方を経験した僕が気づいた、未経験からの転職活動において企業が本当に見ている、たった一つの「本質」についてお話しします。
企業は「即戦力」を求めていない
まず、大前提として、企業は未経験者に「即戦力レベルの技術」なんて期待していません。 現場で使われているシステムは複雑すぎて、どれだけ優秀な人でも入社してから勉強するしかないからです。
だから、「ProgateのレベルがMAXです」とか「学習時間が500時間です」というアピールは、実はあまり響きません。 では、彼らは一体何を見ているのでしょうか?
見られているのは「エラーに食らいつく執念」
企業が求めているのは、「自走力(問題解決能力)」です。
エンジニアの仕事は、毎日が「未知のエラーとの戦い」です。 先輩も忙しくて、手取り足取り教える暇なんてありません。 そんな時、「分かりません」とすぐ手を止める人と、「何としても直してやる」と食らいつく人。あなたが採用する側なら、どちらを雇いたいですか?
面接官は、あなたのポートフォリオを通して、この「執念」があるかを見極めようとしているのです。
「コピペアプリ」では執念が見えない
僕が最初の面接で落ちた理由はここにありました。 教材通りのアプリは、「言われたことをやる力」の証明にはなりますが、「自分で考えて困難を突破する力」の証明にはなりません。
だからこそ、ポートフォリオには必ず「あなた独自の工夫(=苦労)」を入れてください。
工夫とは「機能追加」である
ゼロからオリジナルアプリを作る必要はありません。教材のアプリに、機能を一つ足すだけでいいんです。
- Todoアプリなら → 「期限が近づいたら赤くする機能」を足してみる。
- 掲示板なら → 「禁止ワードを投稿できない機能」を足してみる。
教材に載っていない機能を実装しようとすると、必ずエラーが出ます。泥沼にハマります。 でも、そのエラーを自力で解決したエピソードこそが、面接で語れる最高の武器になるのです。
実際、このサイト「SerchCode Pro」も、最初は単純なAIツールでしたが、「履歴が見れたら便利だな」と思って機能を追加した時が一番勉強になりましたし、人に語れる自信作になりました。
まとめ:技術よりも「想い」と「足跡」
採用担当者は、完成品の綺麗さよりも、 「なぜその機能を作ったのか(ユーザーへの想い)」と 「完成までにどんなエラーと戦ったのか(努力の足跡)」を見ています。
「技術力がないから...」と縮こまらないでください。 未経験の最大の武器は「熱量」です。あなたが試行錯誤した痕跡を、堂々とアピールしてください。 それができる人は、必ずどこかの企業が「一緒に働きたい」と思ってくれるはずです。
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