- 僕が「上流工程」の仕事にたどり着くまで4年かかった話
公開日: 2025年9月10日
こんにちは、「SerchCode Pro」の【あさき】です。
このサイトでは、コードの「書き方」に焦点を当てていますが、今日は少し視点を変えて、エンジニアとしての「働き方」や「キャリア」について、僕自身の経験をお話ししてみたいと思います。
今、プログラミングを学んでいる人の中には、漠然と「いつかは上流工程の仕事をしてみたい」と考えている人もいるかもしれません。要件定義をしたり、設計を考えたり…なんだかカッコよく聞こえますよね。
僕もそうでした。でも、現実はそんなに甘くありませんでした。
結論から言うと、僕が初めて「上流工程」と呼べるような業務に本格的に携わるまで、エンジニアになってから実に4年という月日がかかりました。
最初の2年間:ひたすらコードを書く日々
僕がエンジニアとしてキャリアをスタートさせた時、与えられた仕事は、既に出来上がっている設計書通りに、ひたすらコードを書くこと。いわゆる「下流工程」と呼ばれる仕事です。
正直なところ、最初の頃は「なんで僕はずっとこの作業なんだろう…」と、少しだけ腐っていた時期もありました。周りの同期が少しずつ設計の一部を任され始めると、焦りも感じました。「自分には才能がないのかもしれない」とさえ思ったこともあります。
毎日、目の前にあるチケットをこなし、レビューで指摘された箇所を修正し、また次のチケットに取り掛かる。地味で、派手さのない作業の繰り返し。
でも、今振り返れば、この時期が僕のエンジニアとしての**最も重要な土台**を築いてくれた時間でした。
無数のコードを書き、無数のエラーと格闘し、そして何よりも、先輩たちの書いた「良いコード」と「悪いコード」を身をもって体験しました。
「なるほど、こういう設計だと、後から修正するのが地獄なんだな」
「この変数名、なんでこんなに分かりにくいんだ…」
そんな小さな「なぜ?」の積み重ねが、後の設計業務で「ユーザーだけでなく、未来の開発者のことも考えた設計」をするための、血肉となっていったのです。
3年目:小さな「なぜ?」から始まった変化
転機が訪れたのは3年目。
相変わらずコーディングがメインでしたが、僕は一つだけ、意識的に行動を変えました。
それは、どんなに小さなタスクでも「なぜこれが必要なのか?」を考える癖をつけたことです。
例えば、「このボタンの色を変えてください」という単純な指示に対しても、「このボタンは、ユーザーにどんな行動を促したいんだろう?」「この変更で、本当にユーザーは使いやすくなるんだろうか?」と、ほんの少しだけ視野を広げてみる。
そして、勇気を出して、設計を担当した先輩に「この部分、こういう仕様にした方が、ユーザーはもっと直感的に使えるかもしれません」と、自分なりの考えを伝えてみる。
もちろん、最初は「まだ早い」と一蹴されることもありました。でも、何度か繰り返すうちに、少しずつ先輩たちが僕の意見に耳を傾けてくれるようになったのです。
4年目:ついに掴んだチャンス
そして4年目。ある小規模な新機能の開発で、僕は初めてメインの設計担当を任されることになりました。
これまで僕が現場で感じてきた「もっとこうだったら良いのに」という無数のアイデアを、初めて自分の手で形にできるチャンスでした。
実際にやってみると、上流工程の仕事は、コードを書くのとは全く違う難しさがありました。関係者との調整、スケジュールの管理、そして何よりも「何を作らないか」を決める勇気。華やかなイメージとは裏腹に、泥臭い仕事の連続でした。
でも、自分が設計したものが形になり、ユーザーに喜んでもらえた時の達成感は、これまで味わったことのない、格別なものでした。
ひたすらコードを書いてきたあの2年間があったからこそ、僕は開発者の気持ちが分かる設計者になれた。小さな「なぜ?」を考え続けた1年間があったからこそ、僕はユーザーの視点を持つことができた。
4年という時間は、決して無駄ではなかった。心からそう思えた瞬間でした。
今、焦っているあなたへ
もし、今のあなたが、かつての僕のように「いつになったら上流の仕事ができるんだろう」と焦りを感じているなら、伝えたいことがあります。
焦らなくて大丈夫です。
あなたの書いているその一行一行のコードは、決して無駄にはなりません。目の前の仕事に真摯に向き合うその時間が、未来のあなたを支える、誰にも真似できない強固な土台になります。
キャリアの進むスピードは人それぞれ。大切なのは、他人と比べることではなく、昨日の自分よりほんの少しでも成長していることです。
この話が、あなたの心を少しでも軽くすることができたなら、嬉しく思います。
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