【Python入門】"Hello, World!"の次に学ぶべき、たった3つの基本構文
公開日: 2025年9月11日
Pythonの学習を始めて、黒い画面に print("Hello, World!") と表示できた時のこと、覚えていますか?
僕は「おおっ!俺が命令した通りに動いた!」と感動しました。
でも、その直後にこう思いました。「...で? これで何が作れるの?」
ここが最初の落とし穴です。文字を表示するだけでは、アプリもゲームも作れません。
当時の僕は分厚い教本を読み漁りましたが、結論から言うと、最初に覚えるべきはたった3つの構文だけでした。今日は、僕が「これさえあれば何でも作れるじゃん!」と気づいた、プログラミングの「3種の神器」を紹介します。
1. 変数:データに名前をつける魔法
プログラミングとは、突き詰めれば「データを加工すること」です。そのデータを一時的に保存しておくための「箱」が、変数です。
# message という名前の箱に、"こんにちは!" という文字列を入れる
message = "こんにちは!"
print(message)
# price という名前の箱に、150 という数値を入れる
price = 150
# price の中身を2倍にして、"total" という新しい箱に入れる
total = price * 2
print(total) # 300 と表示される
僕が最初に変数で感動したのは、簡単なテキストRPGを作ろうとした時でした。
hp = 100 と書いておき、ダメージを受けたら hp = hp - 10 とする。ただの数字の計算が、変数という名前をつけるだけで「ゲームの体力」に変わるんです。
「ああ、プログラミングって、こうやって世界を作っていくんだ」と震えたのを覚えています。
2. if文:プログラムに「意思」を与える
プログラムに「もし〜だったらA、そうでなければB」という判断力を与えるのが if文 です。
age = 18
if age >= 20:
print("お酒をどうぞ。")
else:
print("20歳になってからまた来てくださいね。")
これを知った時、僕は「プログラムが初めて自分の意思を持った」ように感じました。
ユーザーの入力によって、表示するメッセージを変えたり、ゲームオーバーにしたり。一方通行の処理が、インタラクティブ(対話的)な体験に変わる瞬間です。
3. for文:退屈な作業からの解放
プログラミングが最も得意とすること、それは「人間がやりたくない単純作業の繰り返し」です。それを担当するのが for文 です。
# fruits というリスト(複数のデータをまとめたもの)
fruits = ["りんご", "バナナ", "みかん"]
# fruits の中身を、一つずつ取り出して "fruit" という箱に入れ、表示する
for fruit in fruits:
print(fruit)
# 結果:
# りんご
# バナナ
# みかん
もしfor文がなければ、100人のユーザーにメールを送る時、100行のコードを書かなければなりません。
僕が独学時代に感動したのは、手作業でやっていた「ファイル名の変更」をPythonで自動化した時です。100個のファイルが一瞬でリネームされた時、「俺は魔法を手に入れたのか?」と思いました。
for文は、あなたを単純作業から解放してくれる最強の相棒です。
まとめ:この3つだけで、もう立派なプログラムが書ける
「変数」「if文」「for文」。
たったこれだけ?と思うかもしれません。しかし、AmazonのようなECサイトも、最新のAIも、分解すればこの3つの組み合わせで動いています。
- 変数でデータを保存し、
- for文でそのデータを一つずつ処理し、
- if文で内容に応じた判断を下す。
まずはこの3つを、おもちゃのようにいじり倒してみてください。「SerchCode Pro」の検索窓に if や for と入力して、色々なコードを見てみるのもおすすめです。
この土台さえしっかり固めれば、あなたのプログラミング学習は一気に加速していくはずです。
実際に試してみよう!
記事で紹介したコードがよく分からなかったり、ご自身のコードについてもっと知りたい場合は、AIコード解説ツールが便利です。コードを貼り付けるだけで、AIが日本語で分かりやすく解説します。
AIコード解説ツールを使ってみる →