【図解】ドメインとDNSとは?インターネットの「住所」と「電話帳」の仕組み
公開日: 2025年9月30日
私たちは毎日、当たり前のように google.com や twitter.com といったURLをブラウザに入力して、Webサイトを閲覧しています。 このサイト「SerchCode Pro」にも、serch-code-pro.onrender.com という、固有のアドレスがありますよね。
でも、ふと考えたことはありませんか? なぜ、この「ただの文字列」が、世界中に無数にあるサーバーの中から、たった一つの、正しいサーバーにたどり着けるのでしょうか?
その魔法のような仕組みを実現しているのが、インターネットの根幹をなす「ドメイン」と「DNS」です。 今日は、この2つの重要な概念を、「住所」と「電話帳」の例えで、誰にでも分かるように解説していきます。
IPアドレス:インターネット上の「本当の住所(緯度経度)」
まず知っておくべきなのは、インターネットに接続されているすべてのコンピュータ(サーバー含む)には、「IPアドレス」という、ユニークな番号が割り当てられているということです。
172.217.25.206
これは、Googleのサーバーが持つIPアドレスの一つです。 この数字の羅列こそが、サーバーの本当の住所です。地球上の「緯度・経度」のようなものだと考えてください。 理論上は、この数字をブラウザに直接打ち込んでも、Googleのサイトにアクセスできます。
しかし、こんな無味乾燥な数字の羅列、とてもじゃありませんが覚えていられませんよね。 「友達の家に行くのに、毎回『北緯35度、東経139度』と指定するのは大変だ…」 そこで登場するのが、「ドメイン」です。
ドメイン:覚えやすい「愛称(住所のニックネーム)」
ドメインとは、この覚えにくいIPアドレスに付けられた、人間にとって分かりやすい「愛称」や「ニックネーム」のことです。
「北緯35度、東経139度」の代わりに、「東京タワー」という名前で呼ぶようなものです。 172.217.25.206 という数字の代わりに、google.com という、誰でも覚えられる名前を使っているのです。
このサイトで言えば、Renderが提供してくれているサーバーのIPアドレスに、serch-code-pro.onrender.com というドメイン名が割り当てられています。
DNS:世界規模の巨大な「電話帳(住所録)」
しかし、ブラウザは「google.com」という名前だけでは、どこに行けばいいのか分かりません。 ブラウザが知りたいのは、あくまで本当の住所である「IPアドレス」です。
そこで登場するのが、DNS (Domain Name System) です。 DNSは、一言で言えば、インターネット全体で共有されている、超巨大な「電話帳(住所録)」です。
あなたがブラウザにgoogle.comと入力すると、以下のことが瞬時に行われます。
- あなたのブラウザは、まず最寄りのDNSサーバー(電話帳)に「ねえ、google.com さんのIPアドレス(電話番号)を教えてくれない?」と問い合わせます。
- DNSサーバーは、その巨大な電話帳をパラパラとめくり、「はい、google.com さんの番号は 172.217.25.206 ですよ」と教えてくれます。
- 正しいIPアドレスを知ったブラウザは、ようやくその住所に向かって「ページをください!」というリクエストを送ることができるのです。
この一連の「名前解決」と呼ばれるプロセスは、私たちが意識することなく、わずか0.1秒にも満たない時間で行われています。
まとめ
インターネットの住所の仕組みを、もう一度おさらいしましょう。
- IPアドレス: コンピュータが理解できる、本当の住所(数字の羅列)。
- ドメイン: 人間が理解できる、覚えやすい愛称 (google.comなど)。
- DNS: ドメイン名とIPアドレスを、互いに変換してくれる、インターネットの巨大な電話帳。
あなたが将来、onrender.com のような間借りドメインではなく、「serchcode.pro」のような独自ドメインを取得したくなった時、このDNSの知識は必ずあなたの助けになります。
自分が毎日使っているインターネットが、どのような仕組みで動いているのかを知ることは、より信頼性の高い、優れたWebアプリケーションを作るための、重要な一歩なのです。
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